なぜタクシーはトラブルが多いのか?
タクシーはトラブルが多い。
危険な仕事。
そんなイメージ、ありませんか?
実際に
「運転手と揉めた」
「態度が悪かった」
という話を耳にすることもあります。
でもこれ、運転手の性格だけが原因じゃないです。
タクシーという仕事の「環境」が、
トラブルを起こしやすい構造になっている。
まずはそこを知っておいてほしいです。
タクシーは「誰にも見られていない仕事」
一般の会社員は、
電話対応や打ち合わせ、社内の会話の中で、
「お前、あの言い方はないやろ」
「その言葉の使い方はあかん」
みたいな指摘を、良くも悪くも受け続けます。
つまり、
対人対応のクセって日常的に矯正されるんです。
でもタクシーは違います。
車内で起こったことは
ドライバーと乗客しか見ていない。
上司も同僚もいない。
その場で誰かが止めてくれることもない。
これが何を生むかというと、
「前回これでいけたし、次もいけるやろ」
という“自己流の固定化”です。
問題が見えるのは「大きなクレームが入った後」
会社が
「このドライバーの対応には問題がある」
と認識できるのはいつか。
だいたい、大きなクレームが入って
管理者がドラレコを確認するときです。
でも、その頃にはもう遅いことも多い。
接客のクセって、
毎日積み上がって固まっていくので、
気づいた時には
「取返しつかないレベル」になっていることもあります。
そして、ようやく指導が入っても、
改善できるのはせいぜい
「大きなトラブルになる手前」
辛うじてクレームにならないレベルまで、
というケースが現場では多いです。
だからこそ、20代の若者にはすすめたくない
ここは正直に言います。
20代の若者に、タクシー転職はおすすめしません。
理由はシンプルで、
タクシーは自由度が高い反面、
対人対応も自己管理も、全部“自己責任”です。
つまり、
社会人としての土台が弱い状態で入ると、
成長の機会を逃しやすい。
理不尽な上司、面倒な同僚、営業ノルマ。
若いうちにしか経験しにくい環境で
身につく対人スキルって、確実にあります。
そこをすっ飛ばして
いきなりタクシーに来てしまうのは、
個人的には、もったいないと思っています。
逆に「社会人経験がある人ほど強い仕事」
一方で、
社会人経験がある人ほどタクシーは向いています。
最低限の対人対応ができるだけで、
お客さんからすると
「うわ、当たりの運転手や」
「今日はラッキーやな」
ってなることが多いからです。
タクシーで起きるトラブルの多くは、
・態度
・言葉遣い
・余計な一言
・こちらの都合の押し付け
こういう「小さな失礼」の積み重ねです。
逆に言えば、
普通に社会人として会話できる人なら
トラブルはかなり避けられます。
結論
タクシーがトラブルが多いと言われるのは、
ドライバーの質だけの問題ではありません。
誰にも見られない環境で
接客が自己流になりやすい。
問題が見えるのは
大きなクレームが入った後。
こういう「仕事の構造」が影響しています。
だからこそ、
タクシーは誰にでもおすすめできる仕事ではない。
でも逆に、
社会人経験がある人にとっては、
かなり有利な転職先にもなります。
会社によって教育の仕組みやサポート体制はかなり差があります。
同じタクシーでも、
「トラブルが起きにくい環境」の会社は存在します。
つまり、
『充実した新人研修あり!』
といった机上のアピールではなく、
実際に起きたトラブル事例を共有してくれる会社。
管理者が“甘やかす”のではなく、しっかり乗務員の味方として指導してくれる会社。
そういう会社を選ぶだけで、働きやすさは一気に変わります。
「そんなん入ってみるまで分からんやん!」
と思うかもしれません。
でも大丈夫です。
タクシー業界は会社間の流動が多い業界。
もし合わなければ、次の会社に移るという選択も現実的です。
だからこそ最初から完璧を狙うより、まずは環境を見てみる。
そのくらいの温度感で考えても問題ありません。
条件を見比べてみると、
「教育がある会社」と「放置気味の会社」の差が見えてきます。
無理に決める必要はないので、
まずは現状を知るところからで大丈夫です。

